現場からのメッセージ

伊藤 奈緒子さん(グループホーム)

2020-04-02

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勤務先:社会福祉法人新秋会 グループホームひなた(秋田市)

勤続:3年

 

利用者様を笑顔にしたい

介護職を目指したきっかけは?

自宅の向かいがグループホームひなたで、よく外で利用者様と職員の方が楽しそうにボール遊びなどをしているのを見掛け、利用者様も職員も笑顔があふれ「私もいつかここで働きたいなぁ」と思っていました。家族の介護を経験し、もっと知識があれば…と思う事が多くヘルパー2級を取得し、職業として資格を生かせればと思い介護職を選びました。

 

やりがいや満足感を得らえる瞬間は?

デイサービスのパートからグループホームの正社員にして頂いたのですが、デイサービスの最終日に泣いて応援してくれた利用者様達が、事務所へ用事がある時たまに行くと遠くから「伊藤先生~!!」と呼んで下さり手を取り合って再会を喜んでくれるとき、覚えていてくれたこと、名前まで憶えていてくれたことがとてもうれしかったです。今勤務しているグループホームは認知症の方のみ入居されているので、名前は覚えられないにしても”お母さん”と呼んでいただいたり、休日の続いた後の出勤時「なんで昨日居ねかった?さみしかったよ」と言っていただいたり”毎日居る人”と認識していただいている事がうれしいです。

 

日々の業務内容は?

今勤務しているのはグループホームですが、認知症に特化したデイサービスの受入れもしており、デイの送迎、入居者様の生活援助、ご家族の対応、家事、事務、担当の役割仕事など幅広く働かせて頂いています。

 

今後の目標は?

上司や仲間にも恵まれ、利用者様と過ごす時間は楽しくもあり、日々勉強です。

認知症はお一人お一人症状が異なり 教科書通りではなく、一見不可解な行動にも必ずその方なりの理由や原因があります。認知症の方は困っている事を伝える手段が少しだけ分かりづらいのだと思います。その分こちらの気持ちや表情などは敏感に伝わるように感じます。残存能力を生かして出来る事を大切にしつつ、”かゆい所に手が届く”といいますか、 気配りの出来るように頑張りたいです。一日一日を大切にし、”この人と出会えて良かった”、”この人が居てくれて良かった”、と思って頂けるような介護士になりたいです。

 

介護職は究極のサービス業だと思います。ただ相手には見返りを求めません。自分の心の成長です。介護職にも施設によって異なるので自分の向き不向きがあると思います。私は元気が取り柄で「利用者様を笑顔にしたい」がモットーなので相手を楽しませるには先ず自分も楽しくなきゃと思っています。

 

パート職員から正職員になる制度があり、この機会を活かし、グループホームの正職員として働いています。入社時はヘルパー2級のみでしたが、日々この仕事にやりがいを感じ、長く続けていくためにも自分自身でキャリアアップを目指し、今年度の介護福祉士試験に合格できました。今後介護福祉士として5年間キャリアを積み、認定介護士を目指します。

 

今、介護職を目指している方にメッセージを

介護の仕事は大変というイメージばかりが先行していますが、大変なのはどの仕事をしている人も同じだと思います。大変な以上にやりがいのある仕事だと思います。生活をされている人の支援をする仕事なので、一人ひとりいろいろな人生を過ごしていることを理解し、少しでも楽しく生活できるように相手のことを深く知ることの難しさを感じるときはあります。でも自己覚知を意識し働くことで、自分自身が向上できる良い仕事だと感じます。

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