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特集 介護職員になるには

2018-03-29

 急速な高齢化が進む中、寝たきりや虚弱などで介護を必要としている高齢者が多くなってきています。そのため介護医療業界は慢性的な人手不足に悩んでいます。介護労働安定センターの調査では、介護事業所の53%が従業員の不足感を訴えています。国は、働きながら資格を取る人の賃金や受講料を公費で負担する「介護雇用プログラム」や、ハローワークでの求職者と介護事業所のマッチング機能強化など、業界に人材を呼び込む対策を打ち出しています。秋田県でも、介護の魅力を伝えるイベントなどの取り組みをすすめています。

 

ここでは、介護未経験の方に介護職員へのなりかたをご案内します。

 

■福祉の仕事

 福祉・介護の仕事とは職種により仕事の内容は変わりますが、基本的には福祉サービスを必要としている高齢者や障がい者などに、専門的な知識と技術によって、その人らしい生活を送ることができるように援助をする仕事です。例えば知的障がい者施設の指導員は、知的障がいを待った人が自立した生活を送れるように介護や指導、援助を行ったり、高齢者施設で心身に障がいを負っている高齢者の着替え、食事、排泄の世話や、その他の日常生活の介護を行っています。このような人々を相手にしている対人支援サービスが主であり、福祉の仕事におけるやりがいを生んでるといえます。

※福祉の仕事について詳しくはこちら(福祉のお仕事ナビ)

 

 

 

 

 

https://www.fukushi-work.jp/work/

 

■介護の仕事

福祉の仕事の中でも介護の仕事は大きく分けて以下の四つがあげられます。  


◆身体介護

 食事、排泄、衣服の着脱、入浴、身体の衛生管理(清拭、洗顔や歯磨き)などを行います。また、ベッドから車いすへの移乗や自動車への乗り降りや歩行補助、車いすでの移動などもあります。

 日常生活でどんな動作が困難なのか、人により異なります。利用者がどんなことを望んでいるのかを考えながら、介護を行うことが大切です。

◆生活援助

 食事(調理や配膳、下膳なども含む)、洗濯、掃除、整理整頓、必要な買い物などの日常的な家事全般を援助します。特に、在宅介護では家事援助は重要です。

 掃除の仕方や調理の方法など、その家によってやり方がそれぞれあるので、そういったことも配慮して家事の援助をすることが必要になります。利用者本人が、その人らしい生活を地域で送るために、どのような援助が必要なのか、ご家族も含めてニーズをくみ取って援助します。

◆相談・助言

 介護を受ける対象者だけではなく、その家族など介護者も含め、生活、身体、介護に関しての相談にのったり、助言をする仕事があります。そのためには、介護に関しての専門的な知識と技術が必要です。介護食の調理方法や、どんな杖が安全なのか、どんな福祉用具があるのかなど、介護を送る上で日常的に必要な介護の知識が要求されることがあります。

◆社会活動支援

 介護を受ける対象者は、一般的には比較的孤立しがちです。家族や近隣の人たちとの良い対人関係が築けるように支援する役割があります。また、地域のサークル活動などの社会活動の情報提供など、利用者の生きがいづくりにつながることがあります。

 

 

介護現場で働くには

 介護員として福祉・介護の仕事に就く際には、無資格から始められる場合もありますが、取得しておきたい資格があります。介護資格の中で有名なものは、介護職員初任者研修課程(旧 ホームヘルパー2級)、介護福祉士実務者研修課程(旧 介護職員基礎研修)、介護福祉士です。中でも介護福祉士は、国家資格であり介護資格のかなめ。就職にも有利です。この他、よく知られているものとして、ケアマネージャー、ガイドヘルパー、介護事務などがあります。

 

 

 

介護資格の取り方

 介護資格を取るには、国や地方自治体から認可を受けた養成施設に通います。費用や期間の目安は次のようになります。

 

★介護職員初任者研修課程

 介護現場で働くための入り口となる資格。授業時間数は130時間。座学と実技の研修を1~4ヶ月程度かけて行います。講座の最後に筆記の修了試験があり、それに受かれば取得できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           介護職員初任者研修の様子

 

★介護福祉士 実務者研修課程

 初任者研修の上位資格で国家資格である介護福祉士を受験するためにはこちらの研修を修める必要があります授業時間数は450時間。期間はおおむね6ヶ月です。初任者研修を飛ばして、実務者研修を修了することも可能です。訓練を実施する研修機関の数は初任者研修と比べ限られています。

※ 介護福祉士になるには実務者研修課程を修了し、かつ3年以上の実務経験が必要です。

 

県内の「介護福祉士実務者研修実施事業者」一覧(秋田県HP)

http://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/11245

 

県内の「介護職員初任者研修実施事業者」一覧(秋田県HP)

 

http://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/6734

 

★公共職業訓練

 ハローワーク(公共職業安定所)が窓口の、無料で受けられる学校のような授業・訓練 です(求職者支援訓練・秋田県離職者等訓練があります)。これから職を得ようとする人が、仕事に必要 な知識や技能を身につけるためのものです。期間は3~6か月。平日6時間。介護分野では介護職員初任者研修・介護福祉士実務者研修のコースがあります。訓練は認定を受けた民間の教育訓練施設が行います。お住まいの地域のハロー ワークで随時、開催訓練の案内を出しているので一度ご覧になってはいかがでしょうか?(受講にはハローワークの登録が必要です)。

 

秋田労働局HP

http://akita-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/banner/20110803.html

秋田県HP

http://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/9565

 

 

★秋田県社会福祉協議会のサポートはこちら

http://www.akitakenshakyo.or.jp/p_topic.php?p=5&id=534

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         福祉の就職フェアの様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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