お知らせ

特集 「働きやすい職場づくり」とは

2020-03-30

◇「秋田県介護サービス事業所認証評価制度、って?」

 

 秋田県介護サービス事業所認証評価制度とは、働きやすい職場づくりに力を入れている事業所を評価する制度です。

 秋田県では平成29年からこの制度を取り入れています。

 社会福祉法人大仙ふくし会は平成 30 年11月6日(火)秋田ビューホテルで開催された秋田県介護サービス事業所認証評価制度の認証式において、認証を取得しました。

 

 社会福祉法人大仙ふくし会では認証を取得するまで、具体的にはどのようなことに取り組んだのでしょうか。

そして働きやすい職場づくりを推進することによって、実際に働く職員の皆さんにどのような変化をもたらしたのでしょうか。

 

◇認証取得にあたり、法人(事業所)として力を入れたのはどんなこと?

 

 これまで進めてきた取組や制度をバージョンアップするチャンスとしてだけではなく、取組や制度、認証取得が形だけのものになってしまわないようにするために、職員と一緒に理解を深めながら進めていくことが必要不可欠であると捉え、取得に向けた準備期間を長く設定しました。法人全体として取組等の理解者と実践者を増やしながら進めたことで、より充実した取組や制度づくり、お互い様の意識で寄り添い支えあうことができる職場づくりなどに繋がり、認証取得をきっかけとしてより魅力的な法人として進化することができました。

 

 例えば、職員のキャリアアップを応援する面談制度の充実を図っていくにあたって、県で実施しているセミナーに、面談者となる法人全施設の施設長や事務長が参加しました。セミナー参加をきっかけに、面談技術はもちろん、職員のキャリアを応援する面談そのものへの理解が深まり、キャリアパスや人材育成計画などと併せた職員のキャリアを応援し続ける取組の充実にも繋げることができました。

 

 また、新規採用者の育成計画の見直しにあたっては、各施設の声や実際の指導内容を集約し協議する機会を複数回設けたことで、取組への理解者が増え、その結果として、より充実した育成計画が完成しただけでなく、指導内容や指導方法についても見直し改善する機会となるなど指導体制の強化にも繋がりました。

 

 このように、様々な場面で職員が参画する機会を設けたことで、取得後も個人やチーム、施設等で取組や制度への理解を深めたり、職員自らが内外に法人の魅力を発信したり、働きやすく働き甲斐をもって働き続けることができる職場づくりに向けた取組を始めたりするなど、取得による効果は広がりを見せています。

 

◇認証を取得したことによって何か変化はありましたか?

 

 認証法人で働いていることに誇りとやりがいを感じる職員が増えたようです。

 働きやすく働き甲斐をもって働き続けることができる職場づくりについては、子育てや介護などライフステージに応じた両立支援制度、有給の特別休暇(病気療養やリフレッシュ休暇等)などについて、該当する職員だけでなく全ての職員が多様で充実した制度や取組を知ったり、取得しやすい環境であるかどうかを振り返ったりするきっかけになりました。これにより、お互い様の意識で寄り添い支えあうことができる職場づくりが活発になったり、多様な視点を活かした業務改善が進められたりするなど、職員自らが発案して行動と改善を積み重ねていることも多く、これは、まさに法人理念の一つである「個が光る改革」や「未来への創造」の実践にも繋がるものです。

 また、法人の取組と合わせて、職員自らが制度等を含めた法人の魅力について紹介・発信していることによって、経験豊富な人材を確保することにも繋がっています。

 

 また、新卒者、職務経験者を問わず求職者にとっても、福利厚生が充実しているか、両立支援制度や女性活躍推進法による体制づくりが充実しているかどうかという指標に加え、認証事業所であることが職場選択の際の一つの指標になってきているようです。令和元年度秋田県・子ども子育て支援知事表彰(あきた子育て応援企業表彰)受賞等と合わせて、認証法人であることを発信しながら、意欲と経験がある人材の確保に繋げていきたいと思っています。

 

 さらに、キャリアパスや人材育成計画をバージョンアップしたことで、職員が将来をより見通しやすくなったようです。これにより、モチベーションアップ、研修受講意欲や質の向上、人材育成体制の強化などに繋がっています。また、階層や職責等に応じた役割や業務内容が明確になったことで、組織運営の視点においてもプラスの効果を感じています。

TOPへ